思うところあって(ない)、 自宅で自作PCを初めて組み立てた。 その流れをここに記す。 なお筆者の腕は、 高スペックPCの自作は初心者であり、 バイトの一環でデスクトップを組み立てたり自身のラップトップのファンやキーボードを交換したりした程度である。
最初はパーツ選び。 目的は高負荷ゲームでもサクサク動くスペックとする。 今回は自作初心者ということもあり玄人にしか扱えない部品は避けたかったので、 多少高くても扱いやすそうなものやネット上に組み立て作業動画がアップロードされているものを選択した。 また、 部品を買うときはKeepaアプリで価格を年単位で見たり(Close-up viewは無効化)、 価格.comサイトの価格推移グラフを見たりして参考にした。 以下が選択したものとその購入日時と価格。
以上の計40万6,724円、全財産の5/3を注ぎ込んだ。
各部品の公式マニュアルや実組み立ての動画を確認した上で、次の流れで実行した。
やるだけ。
4つのメモリスロットに対して2つのメモリを入れる。 取り付ける推奨位置はマニュアルに書いてあり、 今回のMBだとDIMMA2, DIMMB2に入れる。
今回は大きいCPUファンを付けるので先に付けた。
2つのデカいファンを付ける。 CPUファンから伸びるケーブル2つをYケーブル1つにまとめ、 MBのコネクタ1つに挿す。 今回は付属のLow-Noise Adaptorsも付けてみることにした。
背面に付けた。
ここが一番時間かかる。 必要なケーブル全部を付けた電源ユニットをPCケースに固定した後ケーブルをなんとかして最終位置に伸ばしておく。 今回の構成では次のケーブルを使った。
名前とピン数が同じでもピン分離の数が異なるのがあるのでそれに注意する。
上記ケーブルを適切な場所に接続する。 加えて、今回のPCケースだとNexus+ 2 Fan Hub というPCケース付属ファンもあるため、以下のMBに接続する。
ファンにはDCとPWMという2つの回転の仕組みがありDCが3ピンでPWMが4ピンだが、 3ピンを4ピンに挿すこともできる。 その場合ピンを右詰めに挿すか左詰めに挿すかだが、 このMBコネクタは正解でしか挿せないよう物理的に設計されているため間違えることはない。
最後にGPUをPCケースに固定した後、伸ばしてたケーブルに挿す。これで完成。
USB Flash Diskタイプので入れた。入れた後に次の設定をした。
自宅環境は ~28Mbps しかないため有線でも無線でも速度は変わらない。無線を優先する。 今回のMBにはアンテナが付いているため、firmwareを更新すればすぐ使えるようになった。
デフォではGPUのLEDが一定周期で虹色に光ってて、目が痛い。
ここはラブホではないのでアプリで消す。
MEG B550 UNIFYのユーティリティ
が出しているMSI Centerをインストールし、
LED Styleを Steady
、Colorを #000000
、Brightnessを最小にすると光らなくなる。
10から更新する前に次の設定が必要となる。
その後Windows Updateを実行すると11が落ちてくる。
もう一つのディスクに各々で好きなLinuxディストリビューションを入れる。 入れる常套手順は割愛し、特筆すべき点だけここに記す。
https://windowsreport.com/disable-fast-startup-windows-11/ を参考に。
Windows側でアンテナのfirmware更新しておけばLinuxでもインストール時にWi-Fiが使える。 インストールディスクを抜いて再起動する前に必要なネットワークアプリをインストールしておけばインストールディスクなしでも繋がる。
Linuxを入れて
Windows Boot Manager を有効化
しても、sdaのWindowsがsdbのLinuxのEFIを読んでくれない
(もちろんBIOSレベルでLinuxの優先度をWindowsより上げれば立ち上げられるが、それを毎回やるのは酷く面倒)。
BootはWindowsで管理するのが幸せらしいが、
個人的経験を優先しLinux側で管理することにした。
Linuxの systemd-boot
はWindowsのEFIを自動検知できるので、
sdaのどこか(おそらくsda1)のEFIをsdbの /boot/EFI
に置けばアクセスできるようになる。
Display ManagerであるLightDMを自動起動するようにして再起動したところ、
何故かLightDMが立ち上がらなかった。
検証のため別ttyに入りブートログをgrepしたところ確かにLightDMがexit 1しており、
sudo bat /var/log/lightdm/lightdm.log
で更にログを読むと /usr/bin/X プロセスがexit 1していたため、
更に sudo bat /var/log/Xorg.0.log
を読むと (EE) open /dev/dri/card0: No such file or directory
とあり、
原因はドライバーが読み込めていないためだと分かった。
これの修正だが、最初はインストール忘れを疑ったがすべてちゃんと入っていた。
そこで試しに自動起動に失敗した後に手動でLightDMを起動したところ、
なんと正常に起動してしまった。
つまり、ドライバーの読み込みタイミングが遅いため最初のX立ち上げが失敗して全部失敗していた。
ドライバーを先読みさせれば修正できる。
sudoedit /etc/mkinitcpio.conf
でMODULES=(amdgpu)
を追加した後 sudo mkinitcpio -p linux
でLinuxイメージを再作成したところ、
無事にXもLightDMも起動した。
適当でも自作できて良かった。
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